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実績・コラム

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編集長の名言集

2016.08.11

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出版社の某N社から依頼を受け

取材記事の執筆をしています。

 

今年、始まったばかりの新参者のわたし。

編集長から学ぶことがたくさんあります。

その中で、特に印象に残ったことをお伝えしたいと思います。

 

 

最初の面談の時、編集長は

事前に届けていた「過去の私の記事」の感想をおっしゃいました。

 

 

「あなたは企業よりの記事を書くんですね。

私たちは読者目線の記事を書きます」

 

 

誰がクライアントかによって、書き手の立ち位置が変わります。

掲載する媒体によって、書く意図が変わるというのでしょうか。

 

 

今までのご依頼は、

企業や個人事業主がクライアントばかりでした。

ですから、

”クライアントの意思や素晴らしいところを、クライアントのお客さまに伝わるように書く”

ということを主眼に置きます。

編集長の言葉は、まさにその通りで、

私の書いている意図が見透かされていました。

 

 

いい悪いの話ではないのですが

私は、頭に鉄のフライパンでも落ちてきた、かと思うほどの衝撃を受けました。

「読者目線って、読者目線って、私だってそう思って書いているのに……」

心の中で、そんな言葉が響き渡りました。

 

 

お恥ずかしいのですが、

編集長のあの言葉がなければ、

「今までと立ち位置の異なる新しい仕事」

を意欲的に取り組もう、とは思わなかったかもしれません。

 

 

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ある時、原稿を入稿したら、

こんなフィードバックが返ってきました。

 

 

「かなり修正していますが、
こういうタイプの記事には正解はないですし、
媒体のスタイルもあるので、
あまり気にしないでくださいね」

 

 

完成された原稿を読むと、確かに修正されています。

より見やすく、より読みやすく。

それを読みながら、

「ああ、ここまでやっていいんだ」

「こういう風にすると、読みやすいなぁ」

などの感想が出てきました。

 

 

修正されるのはこの仕事をしていると、

ごく普通のことなので、

そこに対する負の感情はありません。

それでも、編集長の配慮ある言葉に、じーーんときました。

 

 

同じ書き手だからこそ、理解しあえる部分なので

修正に対する配慮はなくてもいいのです。

ですがその一言で、

私の緊張はほぐれ

次のやる気にも繋がったのです。

 

 

そして何より嬉しかったのは、

私が一番伝えたいと思っていた部分と、

文章の骨子は何も変わっていませんでした。

 

 

今の私にはそれだけで充分です。

 

 

「文章に正解はない」

これも新しい発見でした。

 

 

 

だからこそ、挑戦するに価する素晴らしい仕事。

編集長は私の心に、新たな灯火をつけてくれました。