実績・コラム
感動が伝わりやすい書き方
- #コラム
あるマナー講師の方とお会いし、数時間お話しをしていました。
その方は、スタッフの方の教育を手厚くされていて
受講者に対する言葉の投げかけ方
ほめ方
改善点の伝え方
などを徹底的に教育されています。
とても熱心に教育されていますが、それでも
「相手に伝わるような言い方」
を体得してもらうことに苦慮しているそうです。
わたしは、話すことの専門家ではありません。
ですが、話すこと と 書くこと の思考方法は基本的には同じです。
何を相手に伝えるかが決まっていないと
ぼやけた内容しか伝わりません。
私も、ぼやっとしたままビジネスメールを書き先方に送ると、
必ずぼやっと部分のツッコミが入ります。
ですから、自分の頭をクリアにしてから
もしくは、書きながら意見をまとめたり
書き終わってから再考したりします。
今回は、自分が何に感動し、
どこが素晴らしいと思ったのか、
を相手に伝える書き方について、私が実践していることを書きます。
具体的なことを書く
とても有り難いことに、
何かに対するお礼のメールをお送りすると
その内容に感動していただくことがあります。
その時、どのような書き方をしているかというと
「具体的なことを正直に書く」
ことをしています。
誰かと会って、話をした時
打ち合わせで新しいことを知った時
相談に乗っていただいた時
どんなシーンでも、人に会えば必ず学びがあります。
仕事と関係している場合もあれば、そうでない時もありますが
共通するのは、
人は誰しも、相手から何らかの影響を受けているということ。
その時の自分がどう感じたのか
何についてこころ動いたのか
それをどう解釈したのか
具体的な事柄として考えていきます。
伝えられる相手は
「素敵ですね」
と言われるより
「ドレープのある白のワンピースが黒髪に似合って素敵ですね」
と言われるほうが、具体的で真実味を感じることができます。
言われた相手は、自分の何に「素敵」と感じてくれたのか、理解できます。
すると、素直に受け取りやすくなるんですね。
具体的な表現は、真実味を帯びています。
伝える側、書く側は
「素敵」のひと言で済ませれば、簡単です。
労力も減ります。
ですが、伝えられた相手も
その言葉を簡単に受けとめてしまい、
伝える側が本当に伝えたかったことを、
さらっと、受け流してしまう可能性が出てくるのです。
面倒と思われたかもしれませんが
これも習慣です。
常に自分に、
「今、どう感じたんだろう?
何に反応したんだろう?
ぴったりな言葉はなんだろう?」
と問いかける練習をしていきます。
そうすると、次第に自分の考えが見えてきます。
頭がクリアになり、何を相手に伝えればいいか
何を伝えたいかが分かってきます。
そこから、「自分の感動が相手に伝わりやすい書き方」ができるようになります。
ちょっと面倒かもしれませんが、ぜひやってみてくださいませ。