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実績・コラム

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気持ちを伝えるということ

2016.09.15

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娘が小さいころ、私が発熱して臥せっていると

よくこう言ってきました。

 

 

「おかあさん、わたしのために早く良くなって!

おかあさんが寝ていると、さみしい」

 

 

よしよし、と頭を撫でながら内心は

「まったく、自分勝手なことを言いおってからに。。。

もう少し母をいたわる心はないのかしら。。。」

と思っていました。

 

 

最近、はたと気づきました。

これ、究極の素直な気持ちを正直に伝えているのですね。

この言葉の裏に隠されているのはこんなことじゃないでしょうか。

 

 

おかあさんと楽しい時間を過ごしたい

おかあさんに甘えたい

おかあさんに愛される実感がほしい

おかあさんに元気がないとわたしも元気がない

だから元気になってね

 

一緒にしあわせな時間を過ごしたいから

「わたしのために元気になって」

という表現になっている。

 

 

よくよく考えると

愛の表現そのものだったんですね。

当時のわたしは、そこまで考える余裕もなく

「熱の時ぐらいそっとしておいて」

と思っていましたが(苦笑)

今振り返ると、じわーんと心に温かいものが広がります。

 

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大人になると、どうしてそうして欲しいのか

の「一番の願い・起因」を言わなくなります。

なぜ、笑っている方が嬉しいのか。

なぜ、会いたいのか。

なぜ、話したいのか。

なぜ、元気になって欲しいのか。

 

 

本当はそこが大事なんですよね。

 

笑っている方が嬉しいのは、

自分と一緒にいることで喜んでくれていると感じられるから

 

会いたいのは、

あなたに話したいことがたくさんあるから

 

話したいのは、

わたしの大切だと思うことを大切なあなたに知って欲しいから

 

元気になって欲しいのは、

あなたの苦しそうな顔を見るのが辛いから

 

とかとか。

本当は、どうしたいのか

何が嬉しいのか

伝えられるような言葉や会話を紡げるといいですね。

 

 

言葉や行動の裏側にある

心の奥に潜んでいる気持ちをだせるようになると

お互いの信頼関係も強くなっていく

と思います。