書と人生をともに歩んだ女流書道家の教え

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「文字はね、上手い下手じゃないのよ。

ひと文字ひと文字、丁寧に書くことが大切なのよ」

 

 

 

書道家の義祖母のことばを

今朝、ふっと思い出す。

 

 

卒寿を過ぎているので、もう現役は引退。

 

 

かつて、少しだけ書を習ったことがあり

その時わたしに何度も話してくれた。

できの悪い生徒だったので、

文字はさっぱり上達せず、取材の時などは

いつもお相手に殴り書きの乱雑な文字を謝ってばかり。

 

 

 

慌ただしい朝にどうしても

尊敬する方への封書に宛名を書く羽目になり

いつもより緊張していた。

だから思い出したのだと思う。

 

 

 

朝の喧騒がすっと遠のき

襟を正して椅子に座りなおす。

 

 

下手はヘタ。

ならば、心だけでも文字にも載せたい。

 

 

 

心地よい時間だった。

 

 

しかし書き終わり、思わぬことに気づいてしまった。

 

 

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わたしは今まで、封書に書く文字を

丁寧に書いてなかった。。。

 

 

 

これまで何度、封書に宛名を書いたことだろう。

見積り、請求書、領収書、お礼状。。。

忙しさにかまけて心を届ける気持ちがなかったのではないか。。。

 

 

 

今朝、心を載せたい、と感じたのだから

反対から見れば

いつもは、心を載せたい、と意識していないことになる。

 

 

 

自分に愕然とした。

 

 

 

少しの時間なのに

相手にかける時間を惜しんでいた。

わわわわわわわ、なんて不遜なんでしょう!

 

 

 

気づいてしまったのだから

今日から考えを変えてみよう。

 

 

 

おばあちゃん、ありがとう♪

10年前に口酸っぱく言われたこと

やっと分かりました。

気づくのにこんなに時間がかかりました。

ほんと、遅くてごめんなさい。

 

 

そして、ありがとうございます。

 

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