文章を「整える」人、校正さんの話

 

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文章を書く仕事の前に私は、

文章を綺麗にする「校正・校閲・リライト」の仕事をメインにしていました。

今日は校正さんのお話を少し。

 

 

前職の仕事のお話しをすると、多くの方は

「文章の悪いところをチェックし正す仕事」

と少し怖い印象を受けるようです。

例えば、「私の文章もいつもチェックされて読まれているのかしら?」とか。。。

(このことに関して言えば、私はまったく考えていません。

仕事以外で、そうしたことに気を囚われていたら、気が休まりません。。。)

 

 

確かに、校正・校閲は、決められたルールに従いチェックをします。

文法的な間違いがあれば、指摘もします。

文中の矛盾などを発見したら、それも伝えます。

落ち度のないように、間違いがないように細心の注意を払いながら仕事をしています。

 

 

しかしそれは、

目の前にある文章のダメ出しをしたいから、

ではなく

整えられた文章・誌面を読者の方に提供したいから、

制作者の方たちの意図をきちんと伝わるようにしたいから、

と私はこころに想っています。

 

 

校正さんも、ライターや執筆家と同様、言葉・文章・活字をこよなく愛しています。

ひとつひとつの単語に対して、注意を払い、大切に扱います。

たったひとつの単語に対して、どうするか悩むことさえあります。

その悩みっぷりは、私の経験からすると、執筆する時より誰かの文章を手直しする時の方が、強い気がします。

 

 

それはもしかすると、「書く」という能動的な仕事ではなく

「整える」という受動的な仕事だからかもしれません。

「整える」仕事は、

誰かが書いた文章・作り上げた制作物に対して、

敬意を持ち、

大切にしているものを共有し、

その上で、直してもらう方がいい場合は直してくださいね、

というスタンスがあります。

 

 

 

あくまでも、書いた方の意思を尊重する立ち位置です。

出版業界・企業内校正という分野に関しては、その色は濃く出ます。

クライアントさまの業態や仕事の依頼内容によっては、少し変わってはきます。

 

 

ですが、基本的には、目の前の文章を大切にしたい想いがありますので、相手に寄り添いたい気持ちを持っているのが、校正さんです。

 

 

実態をあまり知られていない職業ですが、少しでも理解していただけたらな、という願いを込めて。