文章を書く前にする一番大切なこと

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「文章を上手に書くコツはなんですか?」
と訊かれることがあります。
そんな時、私は少し困ってしまいます。
典型的な書き方やテンプレートなどは存在しますので
文章上達はそうした書き方にそって書く訓練をすることが近道でもあります。

 

ですが、その前にとても大切なことがある、と常々感じています。

そこを外しては、どんなにスキルがあっても
真実味に欠ける・嘘っぽくなってしまいます。

 

その大切なこととは、「心から伝えたいと想う気持ち」です。

 

「なあんだ、そんなことか」
「感情論なんて、目に見えなくて信憑性がない」
と思われた方もいるかも知れません。
しかし、本当にそうでしょうか?

 

例えば、とってもきれいな文章なのに、文法も間違ってないのに
どうしても心に響かない、という経験はありませんか。
あるいは、拙い書き方で、言葉遣いもお世辞にもエレガントではないのに
なぜか書いた人の熱い思いが伝わって来ること、ありませんか?

 

この差は、何かというと「書く時の想いのエネルギーの差」です。
「私はこんな想いがあるんだ。だから伝えたい!」
と思って書くか、
「言われたから、仕事だから書いてるだけよ」
と思って書くかで、相手に温度感が伝わってしまいます。

 

人には好意的かどうかを見極める力がある

 

人は誰もが、傷つきたくないという想いをうちに秘めています。
社会を作って人と人とのなかで生きる人間だからこそ
備わっている性質だと思います。
その性質があるからこそ、
騙されないように
裏切られれないように
痛い想いをしないように
回避のためのアンテナをごく自然に張っています。
そのアンテナが、人とのコミュニケーションでは、敏感にレーダーのように働き
気の合う人とそうでない人を嗅ぎ分けるのでしょう。

 

文章を読む時でも、人は同じアンテナを張っています。
ですから、言葉や文章の裏に秘められた想いは、知らず知らず読み手に伝わっています。
仮に、読み手がはっきりそうした想いに気づいていなくても
好感が持てる・もてない、などのようなざっくりした印象を受けています。

 

言葉は「書く時の気持ち」も運んでくれるメッセンジャー

 

人に好意を寄せて書く文章には、温かみがあります。
それは、相手への気遣いをベースに言葉を選んでいるからです。
同じ内容を伝えるにしても、敵意をむき出しにして書く文章と
好意を寄せて書く文章の違いは、この言葉選びからも異なるのですね。

 

文章を書く時、自分の心持ちを整えることをお勧めします。
こんな簡単なこと!
と思われるかも知れませんが、意外に忘れがちです。
書いている私も忘れてしまい、苦悩する時があります。

 

やってみようかな、と思われた方は、ぜひトライしてみてくださいませ。
自分のなかで何か変化が出てくると思います。
そして、少しでも「書くことが億劫」というハードルが低くなりますように。